ﾊﾟｰﾌｪｸﾄｸﾗｲﾑ(Perfect Crime)12巻(13話)ﾈﾀﾊﾞﾚと漫画感想!親からの手紙

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（コミックシーモア）

遥斗は、母との最後を思い出していました。
父に、お前は息子ではない、と言われた直後のことです。

病気にかかっていた母の容体が急変したため病院を訪れた遥斗。
医者や看護師が忙しなくする病室に行くと、母は遥斗の手を握り、恭一、と言いました。
それが最後の言葉です。

なぜいつも恭一ばかり選ばれるのか。
見た目も性格も同じなのに、自分ばかり愛されないと感じていました。

心の闇を話す、と言った恭一は、先月父が亡くなったことから話し始めます。
先日、遥斗のマンションを訪れた際に余命が残りわずかである事を報告していたようです。
それから行方が分からなくなっていた遥斗が香港にいると知り、香織を利用しようと考えました。

恭一が2通の封筒を差し出します。
それぞれ宛名は恭一と遥斗で、恭一には母から、遥斗には父からの手紙が入っているそうです。
恭一はこの手紙を一人で読む自信がなく、遥斗と一緒に読みたかったのです。

父から遥斗への手紙は、謝罪から始まりました。
遥斗を突き放したのは、遥斗だけを頼りに生きる母のことを思っての行動だったそうです。
母から恭一への手紙も同じような内容でした。

恭一は、これからも遥斗のことを頼む、と香織に言い残し仕事に戻っていきます。
遥斗も本社に戻り、美杏をつれて香港に戻りました。

遥斗を送り出した香織は、遥斗を一番優先するべきなのは遥斗だと考えます。
その夜ビデオ通話をした際、仕事を辞めて香港に行こうかなと話しました。
しかし遥斗は、不安になったらいつでも会いに行くから、焦らなくても大丈夫だと励まします。

翌日、仕事中に遥斗は香織の言葉を思い出していました。
励ましたものの、遠距離の大変さは身に染みて感じています。

悩んでいる遥斗のところへ美杏がやってきました。
私なら東雲さんを悩ませるようなことしない、と話す美杏ですが遥斗は、香織以外は考えられない、と断ります。

後日、冬木の香港異動が正式に決定しました。
さらに、礼子も明仁と結婚するため退社するそうです。
香織は心の支えになっていた二人がいなくなることに寂しさを感じていました。

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感想

遥斗は父だけでなく母にも選ばれなかったと感じていました。
愛に飢えていたため沙織に執着し、香織に対する自信がなかったのでしょうね。

しかし、愛されていないと感じていたのは恭一も同じでした。
そんな二人の闇を照らすような両親からの手紙で、遥斗と恭一は前に進むことができたのでは。

久しぶりに遥斗と会ったことで遠距離に対する不安が膨れ上がる香織。
これからは本音をぶつけ合って、遠距離に負けず幸せになってほしいですね。

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