瓜を破る15話ﾈﾀﾊﾞﾚ(3巻)と漫画感想!まい子の部屋でいい雰囲気に

2023年7月11日2023年8月8日

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週刊漫画TIMES連載の「瓜を破る」15話（3巻）。

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漫画「瓜を破る」15話（3巻）ネタバレ含むあらすじ＆感想【板倉梓】

15話ではまい子の部屋にやってきた鍵谷と部屋飲みでいい雰囲気になった二人が描かれていますが、意外な結末となっていました。

なにが鍵谷の心境を変化させたのか、ほとんど読み取れません。
変化が起きたのはテレビを付けてからなので、その内容に鍵谷の琴線に触れるものがあったんでしょう。
以前の話にも同じ内容のニュースを見ている鍵谷が出ていたので。

それまではとてもラブラブでした。
お互いに素直な気持ちを出し合っているだけなのに、それが相手の愛おしい気持ちを高めていて、そうなることが運命かのように相性ぴったりなように見えました。
自然にいい雰囲気になっている感じです。

ふたりとも異性に慣れておらず、初めてのことで緊張したり、少し触れるだけで体がビクついてしまったり。
まい子は少ないながらも付き合った経験があったのでまだ良かったですが、鍵谷のほうが特にそうした反応が見られました。
すごい共感できますし、鍵谷の慣れてないそうした反応もかわいいですね。
慣れた鍵谷になってほしくないと思ってしまいます。笑

二人のそんな恋愛経験の少ない瑞々しさが、思わず頷いてしまってばかりでした。
「それ分かる！」を再現してくれていて、夢中になりながらほっこりと癒やされてしまいます。

まい子は処女であることに焦りを感じていて、その衝動から進めてしまっていたのが少し残念でした。
健康診断に性交経験の有無を書かせることが悪いのですけどね。
まるでその経験で価値を測られたり、優劣を付けられてでもいるかのような。
それが無ければまい子はもっと鍵谷との仲をじっくり縮めていく嬉しさを味わっていたかもしれません。

鍵谷にしても同じような劣等感はあったのではないかと思いました。
童貞をまい子に知られることに怯えてしまうような側面があったからです。
健康診断に書かされることはなかったとしても、男女ともに経験の有無で見られる風潮ってどうなんだろう？と思ってしまいます。

一昔前と比べるのも違うかもしれませんが、そうしたことのほうが尊いと思われる時代もあったのでは。

この漫画はそんな劣等感に苦しまされるまい子を通して、社会への疑問を投げかけている気もします。
まい子は焦らなくていいよ！と言ってあげたくなるからです。
焦って進めて良くない方に転んでいる展開も多いので、余計にそう思ってしまいます。

今回はニュースがきっかけになって鍵谷の気持ちが急変したのですが、それはほんのきっかけでしかなかったのかもしれません。
高まる気持ちとは別に、鍵谷のなかでも早く進みすぎていることにどこか抵抗を感じていたのではないでしょうか。

もしくは、まい子が自分の劣等感を解消したい気持ちだけで鍵谷に抱かれようとした。
そんな気持ちがなにかしら鍵谷にも伝わっていたのかも。

鍵谷のことが好きだから抱かれるのではなく、そちらのほうが強い状況だったように思います。
もしニュースが流れなかったとしても、同じ結果になっていた可能性もありそうな気がします。

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