九龍ｼﾞｪﾈﾘｯｸﾛﾏﾝｽ 7巻ﾈﾀﾊﾞﾚと漫画感想!動揺する令子と工藤の約束

2022年5月18日2022年6月4日

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漫画「九龍ジェネリックロマンス」7巻。

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漫画「九龍ジェネリックロマンス」最新7巻ネタバレあらすじ【ヤングジャンプ　眉月じゅん】

54話

汪先生から睡眠導入剤をもらう令子。
工藤は令子が睡眠薬を使っていることを知り、薬がなくても寝られるように楽しませると気遣います。

ユウロンは汪先生の目を盗んで令子のカルテを見つけます。
汪先生に見つかり、事情を話すユウロン。
汪先生は令子が既に死んだ存在であることを聞き、以前診療していた令子を看取ったことを話します。
以前の令子は自死していたのでした。

55話

ある日、蛇沼みゆきが令子のもとに会いに来ます。
令子は自分がジルコニアンだからみゆきが会いに来たのだろうと思い、ジルコニアンがなんなのか聞き出そうとします。

玲子は自分が鯨井Bとは別の確立した絶対の自分だと考えていました。

令子はジルコニアンではないが、みゆきにとってもその存在をなんと呼んだらいいか決めかねていました。
みゆきは令子の存在に興味を持ち、例えるならジェネリック（後発的存在）だと伝えるのでした。

56話

後日、みゆきと話したことを楊明に話します。
後発と言われたことには落ち込んでおらず、大切な人からの評価が自己の確立に繋がると言われたことが気になっていました。
令子にとってそれは工藤。
工藤にどう思われているかが気になっていましたが、楊明は好きな人なら当然のことだと、令子を励まします。
令子は、鯨井Bとは違う自分の道を歩もうと決意することに。

57話

令子は自分の部屋を出て別の場所で暮らそうと思うのでした。
ただし、部屋はそのままにしていくつもりでした。

鯨井Bの遺品は勝手に持って行けず、どれを残すか工藤にも相談したいと思っていました。
いざ、部屋の整理に着手しようとしたところ、工藤が部屋に訪れます。
もうすぐ日付が変わる深夜に、令子はどうしたのかと思うのでした。
玄関越しに工藤は沈んだ顔で、もうすぐ命日になるのだと話します。
令子は切ない顔を浮かべ、自分はどこへも行かないと工藤に伝えるのでした。

58話

3年前、九龍の取り壊しが3ヶ月後に迫ったある日。
グエンとみゆきがあるバーで出会います。
意気投合した二人は別の店へと歩きながら、お互いの距離を縮めます。
そのままホテルに行き、みゆきは自分の半陰陽をグエンに見せることに。
グエンがそのことをあまり気にしなかったため、みゆきはグエンに一層興味を持ちます。
みゆきは半陰陽のために、自分が絶対の存在にはなれないと思っていたからでした。

59話

引っ越しをやめた代わりに部屋の模様替えをするため、買い物に出かけることになった令子と楊明。

令子が九龍から出ようとすると、それを見かけたグエンが慌てて引き止めます。

そのとき、グエンが頼んでいた宅配のピザ屋がやってきます。
既に廃墟となった九龍にまで届ける珍しいピザ屋。
そんな話をグエンが配達員と話していると、楊明は配達員に反論します。
廃墟ではなく、自分達は実際にここに住んでいると。
令子も疑問を抱き、配達員に話しかけますが、配達員はなにも反応がありません。

60話

配達員が帰り、グエンが二人に説明します。
九龍はすでに取り壊されて廃墟になり、九龍の人間は、外の人間から見える人と見えない人がいると。
令子の場合は後者でした。
ネットで調べてみても、九龍が取り壊されたと書かれています。

九龍に住んでいた人間は既に別の場所で暮らしていますが、この九龍にも同じ人間がそのまま暮らしています。
本物の人間が九龍に来ると、九龍の第二の存在は途端に消えてしまうのでした。
令子は鯨井B死んでいるため、それは起こり得ないですが、なにかのきっかけで消えてしまうことは確かだろうと。

楊明はそれを受け入れることができず、九龍の外に買い物に行くついでに、外の人間に九龍のことを聞いてくることにします。

突然の話に令子は頭が追いつかず、グエンとも別れます。
帰り道、工藤と偶然会った令子は食事に誘われます。
工藤と食事をしていても、令子はどこか上の空でした。

61話

ある日、みゆきは父から皓然（ハオラン）と呼ばれます。
しかし、父も呼び間違えたことには気付いていないようです。
ハオランは既に死んでおり、父の息子の一人でした。

みゆきはユウロンから汪先生の話と令子のカルテや死因の話を聞きます。
令子は薬の過剰摂取により亡くなっていましたが、汪先生の処方薬ではそれは無理。他に服用していたデータは抹消されていました。
そのことで、令子の遺族が蛇沼製薬に恨みがあるであろうこと、令子とは縁があることに思い至るのでした。

その後、みゆきは小黒（シャオヘイ）という、父からの諜報員に身辺を調査されるようになります。

62話

食事を終えた工藤と令子が外を歩いていると、ロリータファッションの小黒と出会います。
バイトに行く途中だった小黒が工藤と話しているのを見て令子はピザ屋のときのことを心配になりますが、小黒にはしっかり自分の存在を認識できていました。

以前崩落して立ち入り禁止になった場所にやってきた二人。
令子は工藤に聞きます。
なぜどこにも行くなと言ったのか。
言葉に詰まる工藤ですが、令子は話を続け、工藤にもどこにも行かないことを約束して欲しいと伝えます。

令子は自分がどこに行けばいいのか分からなくなっていました。
工藤は令子を抱きしめ、ずっとここにいることを約束します。

工藤は心のなかで付け加えていました。
目の前の世界が中身のない世界でもと。

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感想

ラストが切な過ぎでした！

動揺する令子がかわいそうになります。

令子や九龍の秘密が少しずつあきらかにされ、自分の存在を受け入れようとしていた矢先に、第二の存在の不確かさを聞かされ…

令子も九龍も存在する幻かのようでした。
工藤もそのことは理解しているよう。
どうして外部の人間には見えないのか。

九龍の人間は生身と第二の存在があるそうですが、工藤や楊明は前者だそうです。
見える人間は九龍に縁がある人間と言えそうです。

ピザ屋はまったく縁がなかったようで、ネットにある通り、廃墟してしか見えていないようでした。

その人間の認識によって見える見えないが決まるのでしょうか？
工藤たちは視覚的な問題だけでなく、五感全てで存在を感じているようでした。

なぜそんなことができるのか、不思議でなりません。
近年、脳神経学が著しく発展しているので、そのあたりの技術が関係している可能性も感じましたが、真相が気になります。

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