3月のﾗｲｵﾝ15巻(最新刊)ﾈﾀﾊﾞﾚと漫画感想!元天才の苦悩が痛々しい

2020年1月25日2020年5月11日

この記事では3月のライオン15巻(最新刊)のネタバレと感想、無料で読む方法も紹介していきます。

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配信状況について

2020年1月時点の情報です。現在は配信終了している場合もありますので、詳細は公式ページをご確認ください。

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3月のライオン15巻(最新刊)ネタバレ

主人公零とひなたの通う高校の文化祭。
友達もいなく、毎年将棋の対局で学校行事は参加しない零だが、
ひなたとの約束を守るべく、走る。

ギリギリで間に合った初めての文化祭で、ひなたに改めて自分の気持ちを伝える。

自分では伝わっていると思っていた気持ちは全く伝わっていなかったが、後夜祭の「ファイヤーパーティ」の中、キラキラした時間が二人を包み込んでいた。

プロとして挑む将棋では、野火止あずさと言う自称「元天才」との戦いに挑む。

あずさの『全てを賭けた』対局で、零は自分の内面と対峙しなければならない。

あずさの二階堂や零に向けた嫉妬やライバル心、弱さを認めながらも諦めない打ち方のそれは、零を苦しめる。

鬼ばかりの世界で続けていくことの難しさ、弱さを知っても尚立て直す姿が零とは真逆のタイプであった。

あずさとの戦いに勝った零、いつもなら、厳しい戦いの後は消えてなくなってしまいそうな気持ちになるのに、今回は違った。

ひなたをはじめとする川本家のあたたかい空気で生きていことを実感するのだった。

自分の弱さに気づきながらも野火止あずさの師匠との戦いに挑む零。

長くプロとして戦っている師匠がなぜここ数年でまた調子をあげることができたのか。

自分は自分のことばかりを考えて将棋を打っていたことに気づく零。
そしてそんな相手にかなうわけがない、と絶望するが、ボロボロになりながらも勝って終える。

勝って初めてわかるのは、自分がどうやって将棋を打ってきたのか、なんで打たなければいけなかったのか。
そして自分が知らないうちに成長していたことにも気づく。

その師匠から聞かされる、零の父親のこと。
今まで自分が知らなかった若き日の父の話を聞き、懐かしい想いが溢れ出る。

そしてその懐かしさを胸にしまいつつ、今自分の周りにいる人たちとの幸せに気づき、失いたくないもの・失っていくものを実感しながらストーリーは終わる。

巻末に載っている「あかりの銀座物語」は本編と打って変わってギャグ路線。

あかりの大人気ポテトサラダにまつわるとても面白い話となっていて、あかりファンにはたまらない一話。

感想

どの巻も零の周りの棋士たちのエピソードが秀逸なのですが、今回は「元天才」の苦悩が胸が痛くなるほどで、冒頭の零からひなたへの告白がやや霞んでしまうほど…鬼の住処と呼ばれるプロの世界で生き抜くためには、そして長く生きていくにはどうしたら良いのかと言う部分と、なぜ零が将棋を打たなければならなかったのか、全体的に重めの巻だったと思うのですが、そのおかげか、巻末の「あかりの銀座物語」で笑い転げてしまうあたり、バランスがちょうどいいと思います。