薔薇王の葬列ヘンリーネタバレ!ティレルとして生きた後に死んだ?リチャードとの関係も
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薔薇王の葬列でリチャードが愛するランカスター家のヘンリー。
彼は一度死亡したかのようになっていますが、はっきりと死んだことが分かるシーンがありませんでした。
ヘンリーはティレルとして生きたのでしょうか?そして最終回では彼がリチャードの身代わりになるシーンがあります。
リチャードとのそれまでの関係を振り返るとともに、ヘンリーについてのネタバレやティレルであることが分かるシーンをまとめていきます。
薔薇王の葬列ヘンリーネタバレ!ティレルとして生きた後に死んだ?リチャードとの関係や年齢も
ランカスター家のヘンリーは史実のヘンリー6世が元ネタとなっています。
年齢は史実ではリチャードと31歳離れています。(リチャードが18歳のときにヘンリーが49歳)
作者の設定では薔薇王の葬列のヘンリーは永遠の18歳。(または読者の好みで読んでくださいとのこと)
薔薇戦争が始まり、ヨーク家のリチャードとは本来敵対する関係です。
しかし、お互いが相手の出自を知らず、出会ってしまいます。
ヘンリーは羊飼いとしてリチャードの前に現れ、何度か会ううちに二人とも惹かれ合っていきます。
リチャードがヘンリーを自身の光だと確信したのも束の間、彼がランカスターのヘンリーであることを知ってしまいます。
幽閉したヘンリーを殺すよう、兄のエドワードから命令され、リチャードはヘンリーの元へ。
リチャードは最初、ヘンリーに愛を求めます。
自分を愛してほしいと。
しかしヘンリーは正気を失っており、リチャードに対して「誰も愛さない」と答えるのでした。
結果、リチャードはヘンリーを刺してしまいます。
ここで刺されたシーンはありますが、はっきりとヘンリーが死亡した描写はありません。
その後、ヘンリーの棺が運ばれているシーンがありますが、リチャードは別人の死体を入れているようなセリフを言っています。
そして、ヘンリーの代わりに、ティレルが登場するようになります。
ティレルとして生きた後に死んだ?
暗殺者ティレルはリチャードの前にも度々現れるようになり、最終的にバッキンガムとリチャードが愛し合っているシーンを見てしまいます。
このことで、ティレルは自分も人を愛したいと気づきます。
バッキンガムがそれに気づき、ティレルと話すシーンがあります。
そこでティレルは、自分にも愛を教えてほしいと涙ながらにバッキンガムに頼むのでした。
バッキンガムは彼が誰であるかに気づき、ティレルとリチャードを会わせまいと決意します。
ティレルの望みを叶える代わりに、バッキンガムはティレルをその場から去らせるのでした。
バッキンガムは、それまでリチャードからヘンリーの話を聞かされていました。
リチャードがヘンリーを忘れられずにいることを理解していたため、このような行動に出たのでしょう。
ラスト、ボズワースの戦いで、殺されそうになっていたリチャードの前にティレルが姿を現します。
「僕は君だ」
「愛している」
とリチャードに告げるティレル。
このセリフは、過去にリチャードの愛を受け入れられなかったことへの気持ちが込められているのではないか?とも見れます。
ヘンリーとしての記憶が戻っていたと。
また、その指には国王の指輪が付けられていました。
ティレルはリチャードの身代わり(影武者)として、命を捨てるのでした。
ティレルがヘンリーであると暗に示されている点は
- 棺の遺体が別人であるかのようなリチャードのセリフ
- バッキンガムが正体に気付いたシーン
- リチャードへの最後のセリフがヘンリーの過去の後悔を含んでいる
- 国王の指輪
などから想像されます。
まとめ
ティレルがヘンリーだという確たるセリフはありませんが、ヘンリーでまず間違いありません。
こうしてみると、薔薇王の葬列はリチャードとヘンリーの愛の物語だったとも見れます。
悲劇という終わり方をしてしまいましたが、愛に気づけた後はもっと違う終わり方ができなかったのかとも思いました。
リチャードが最後の戦いに出る前に、リチャードに自分の正体を明かしていたら?
リチャードは王冠を捨て、愛に生きる道を選んでいたのでは?
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