ｺｰﾙﾄﾞｹﾞｰﾑ3話ﾈﾀﾊﾞﾚ(1巻)と漫画感想!処刑されるﾘｽﾞｨｰ｜和泉かねよし

2021年11月17日

ベツコミで連載の「コールドゲーム」3話（1巻)。

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漫画「コールドゲーム」3話（1巻）ネタバレ｜ベツコミ 和泉かねよし

第五王妃リズィーとアルナの侍女であるアデールの間で起こる口論から始まる第三話。
この二人は性格も思考パターンもよく似ているようで、
それであるがゆえに衝突しやすいということがよくわかります。
おそらく同じようなやり取りが幾度となく行われているのは間違いないようで、
カミラや他の周囲の人間の誰もいい加減にしてほしいと呆れているようです。
ただ、今回の口論の原因はアルナが新たに夫となるE国王と対面する際の衣装に関することなのであまり無下にもできないのですが、
本来自分のことであるはずのカミラは全く関心がないようです。
それは口論を繰り広げている当事者たちに対してだけではなく、
自分の影武者である偽アルナや自分の夫となるE国王に対しても関心を抱けない様子。
彼女自身の自分だけではない、周囲に関する無関心がここでも発揮されてしまうようです。
口論はともかく偽アルナの不安感は放置はできないと判断したカミラですが
彼女へのアドバイスが「壁のシミのように相手に関心を抱かれない存在になりなさい」という非常に失礼なものでつい笑ってしまいました。
実際、現時点では正体不明のE国王に興味を抱かれる方がむしろ危険なのは間違いないのでそれもやむを得ないのかもしれません。
そして非常事態で頭が回らなのか偽アルナはその言葉を不審もなく納得してしまいます。
果たして彼女に偽アルナとしての役目が務められるのか心配にもなります。
それとほぼ同時にアデールとリズィーの口論も収まりつつある様子です。
内容としてはリズィーが押し切ったようですが、アルナとの関係を大事にしたい気持ちのあるリズィーが
自分の持っているアメジストの譲渡を申し出ますが、カミラはそれを感謝しながらも拒否します。
リズィーとの今後の友情は宝石より重要であると付け加えることで、
まだ幼く感情的にも経験的にも未成熟なリズィーの気持ちを慰撫することも忘れないのはさすが生まれついての王女という感じです。
場所が変わって城内の通路、第二王妃アンに呼び止められるカミラ。
彼女からもスミレと呼ばれているのでもう気にしていないのかもしれません。
リズィー宛の手紙を渡し、自分からであることを秘密にしたうえで彼女に届けるように依頼されます。
あくまで私信であるとはいえ王宮内の公文書係、つまり検閲だと思いますが、
それを通すことなくリズィー宛の手紙を持ってくるアンの様子に不信を感じそれを断ります。
しかしながら強引に押し付けられてしまいます。
その際に彼女が語った言葉は美しく生まれた姉への嫉妬であり、
姉と違って美しくない自分への憎悪にも似た感情だった気がします。
そして、その憎悪は彼女自身以上に周囲に向けられるようにも感じられました。
場面変わって、カミラを待ちながら地面に寝転ぶエドワードのもとに現れた青年。
彼は自分をアーサーと名乗り、自らの部下になれとエドワードに告げます。
アーサーのことを北方の蛮族相手の戦場で目撃していたエドワードは彼の出自やその言動が全く理解できず戸惑います。
そこを訪れたカミラはアーサーに対して非常に侮辱的な発言を行った上に会話を終えて立ち去ります。
アデールからひどい叱責を受けますが。その言葉はエドワードの日常発言から覚えたものであると伝えられたことでアデールの矛先はそちらへ向かいます。
その兄妹喧嘩を他所にカミラがアーサーに対してのみ言動が荒れてしまうことに対してアルナは不安と疑問を投げかけます。
カミラ自身も理解できないようですが、アーサーに対して本能的な危険を感じていることが自分でも納得できないようです。
実際、彼に押し倒された際に抵抗できなかったことも恐怖の原因になっているように思います。
場面が変わってリズィーとの会話。
自分の地元で行われているお祭りを思い出しながらその内容を一生懸命に自慢するリズィー。
やはり実家が恋しいようですが、それを素直にいえないのは彼女なりのプライドなのでしょう。
一通りの会話の後、カミラに対して実家への手紙を送るよう依頼してきます。
当然のように依頼する彼女の様子からもすでに数回はこのようなやり取りが行われていたようです。
流石に誤解の種になることを説明してそれを断るカミラですが、立場の違いを盾に強引に押し付けられてしまいます。
その後、その返事とも思われる手紙を第二王妃アンから渡されるカミラ。
やはり身分には逆らえずにそれを受け取りリズィーへ持参してしまいます。
その際にアンが発した私たちには害はない、という言葉からリズィーに危機が迫っていることを感じ取ったカミラは
やや強引ながらも彼女との面会にこぎつけます。
そこでリズィーが語ったのは、彼女と第二王妃アンとの間の確執というよりは
アンが一方的にリズィーに対して悪意を持っていて、彼女の立場を失わせるような行動をとっていたこと、
そしてそれをさも当然のように本人に伝えることができる彼女に対する恐怖でした。
アンの悪意が非常に危険なものであると判断したカミラはリズィーに対して今まで送っていた手紙の内容と宛先を問いかけます。
故郷、特にそこにいる男友達への手紙であったことを知ったカミラはリズィーに対して
その行動は王に対する叛意ととられる可能性があり、最悪命の危険があることを叱責します。
しかしすべては遅かったようで王と教会から送られてきた衛兵によりリズィーは囚われてしまいます。
離れたところからその様子を見ていた第二王妃アンは、カミラを見ながら新しいおもちゃとひとり呟きます。
わずか二日、ろくな裁判もないままに処刑が決まってしまうリズィー。
処刑を一目見ようと多くの人たちが処刑場である広場に集まります。
その様子を見ながらこいつらを殺したいと同僚へ零すアーサーのもとへカミラが訪れます。
リズィーに対する取り調べの不備とその助命を嘆願しますが、
これは王と教会の正式決定であり覆すことはできないとアーサーは一蹴、相手にもされません。
やむを得ず第二王妃アンに対してリズィーの処刑中止を訴えますが、
彼女にとってはこの状況は願ったりであることから当然そのような申し出は受け入れられません。
むしろリズィーに対して密書の仲介を行っていたことになるカミラにも同様の責任があると言い放ちます。
自分も手紙を仲介していたのに臆面もなく言い放つアンの精神は相当に図太いようです。
結局リズィーの処刑は執行されてしまい、その様子を見ながらアンは勝ち誇りながら立ち去ります。
自分が正妃になるためにはあらゆる手段を厭わないことを誓う彼女。
今のカミラにできるのはアンの背を睨みながら、彼女を絶対に正妃とはしないことを誓うのみでした。
 

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