ｺｰﾙﾄﾞｹﾞｰﾑ4話ﾈﾀﾊﾞﾚ(2巻)と漫画感想!ｶｻﾞﾘﾝの威厳｜和泉かねよし

2021年11月17日

ベツコミで連載の「コールドゲーム」4話（2巻)。

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コールドゲーム最新4話（2巻）ネタバレ｜ベツコミ 和泉かねよし

リズィーの処刑が終わった日の夜。
カミラは彼女の残滓であるわずかな血痕を眺めつつ第二王妃アンへの怒りを胸に燃やします。
一方、城壁の上からその場所を見下ろすアンと第三王妃クリスティナ。
当然周囲には彼女たちの侍女が控えています。
アンはそこにカミラがいることを知りながら、まるでリズィーの幽霊がいるかのように周囲に語り掛けます。
気の弱い女性たちは早々に退去してしまいますが、その口から洩れるのは処刑されたリズィーへの悪意の言葉でした。
その言葉を聞いたアンは彼女たちを窘めながら連れ立って城内へ戻っていきます。
まるでリズィーのことを案じていたかのような言葉をあえてカミラにも聞こえるように囀るアンの姿はまさに悪女そのものです。
カミラは改めてリズィーの魂に向けて彼女の仇をとることを誓います。
場面が変わって城内、
アンの父親ジョージと、髭の生えたやや男色傾向のありそうな中年男性が城内を闊歩しています。
彼らの話題は処刑されたリズィーのことでしたが、双方さほど関心はない様子。
話題はすぐに王に対するものに変わっていきます。
髭男は悪意ありげにアンを正妃候補の中では黒光りする異質さ、といってからかいます。
娘を愚弄する言葉を吐くことで、ジョージの反応を楽しみにしているように感じられます。
しかしジョージはさほど意に介した風もなくアンを黒真珠と形容します。
やや毒気を抜かれたような髭男ですが、彼の言葉には自分が王妃を決定することができるという自信が覗いています。
他の正妃候補を排除できる度量があればアンへの助力は惜しまないという感じでしょうか。
二人の会話に教会関係の話題が出たことから考えると髭男は教会関係者の可能性がありますが、
現時点では名前も地位も全く不明です。
場面が変わって身支度を整えるカミラ。それを見たアルナはすぐに手を貸そうとします。
しかしカミラは今はお互いの立場が入れ替わっているのだから気を使う必要はないと拒否します。
最も淑女としての生活を嫌っていたカミラにとっては、
今の生活はむしろ喜ばしいことなのかもしれません。
アデールと共に今晩のアルナの衣装を考えなががら殺されてしまったリズィーのことを思い出します。
悲しみに少し沈んだアデールを慰めるカミラに対してあろうことかアデールは結婚を申し出ます。
冗談であることを理解しながらも同性同士での結婚など無理だと笑い飛ばすカミラに対して、
そんなものはお金で解決できると強気で返すアデール。
カミラとアデールのじゃれあいを眺めていたエドワードがカミラに対してE国の置かれた状況を説明します。
政治的にも金銭的にも非常に厳しい状況にある王家には宮廷内の貴族の争いを制するだけの力はないこと、
本当にここで戦う気があるのなら利用できるものを探すことを提案します。
そして、カミラが選んだ利用できるものは第一王妃であるカザリンでした。
他国から嫁いできた女性であるとはいえ元は大国であるS国からやってきたことと、
先代国王の正妃でもあったカザリンの影響力は他の正妃候補とは比較にならない様子。
頭もよく、宮廷内にも多数のシンパがいるようで、
カミラ、つまり彼女の仕えているアルナが庇護を求めて連絡をしてくることを事前に察していたようです。
面会を許されはしたものの、アンの危険に気づかなかった愚かさを叱責されるのみですげなく追い返されそうになります。
しかし、その時に後ろから現れたのはアーサーでした。
彼に問答無用に蹴りをいれながら、
リズィーのことがあったばかりなのに王妃が男性と会っていることの危険さをカザリンに説くカミラですが、
アーサーに羽交い絞めにされたままカザリンのもとを退出させられてしまいます。
その時のカザリンの様子から、やはりアーサーはただ者ではなくおそらく彼が新しい王なのではないかという気配が感じられます。
カミラはアーサーに対してリズィーを助けられなかったことの怒りと憤りを吐露します。
それはアーサーや周囲の人間たちに向けられているだけではなく、
彼らと同様に何もできなかった自分自身への感情でもありました。
彼女のまっすぐな感情を心地よく思ったのか、アーサーは不意にカミラにキスをします。
突然のことについ受け入れてしまったカミラですが、
すぐにいつもの彼女に戻りアーサーに対して頭突きで返答します。
本来淑女であれば唇を奪われたことに泣き叫んだりもしそうですが、実力で応酬する辺りが非常に彼女らしいです。
更なる殺気をはらみながらアーサーを睨みつけるカミラに対して、
アーサーはリズィーを助けられなかったことを詫びながら彼女から離れていきます。
そのいつもと違った様子にやや毒気の抜かれてしまったカミラです。
場面変わって、再度カザリンの自室を訪ねるカミラとアデールですが今度は部屋に入ることすら許されません。
ただ、それはカミラも予測していたようで、あえてアデールを連れてきたのは、
あえて彼女に聞こえるように彼女の精神を痛めつけるような言葉を吐くためだったようです。
年齢や非処女などの話題を選ぶのが非常に女性同士らしいと思いました。
流石に侮辱だと感じたカザリンはカミラたちを追い払いながら、
自らこそ正妃となることと、そのためにはアンだろうとアルナだろうと容赦なく蹴落とすことを心に誓います。
場面が変わって晩餐会。
席次はもちろんあらゆる行為に序列があることや、そこでの阻喪があれば命にかかわることにおびえるアルナ。
周囲からもその様子が感じ取れるようで、低位のものは下がっていろ、と言わんばかりにアルナに語り掛けるアン。
緊張と恐怖で返答もできないアルナの様子に満足したアンは自らの序列であるカザリンの後ろにつきます。
余裕の表情で自らの後ろについたアンに向ってカザリンはそこを退け、と言い放ちます。
突然の言葉に呆然とするアンには目もくれないカザリン。
続けてアルナに対して自らのすぐ後ろ、つまり序列二位の場所へ着くように命じます。
怒りと混乱でいつもの仮面が剥がれたことに気づかないアン。
第一王妃とはいえ序列の勝手な変更は許されないことを訴えます。
それに対してカミラはわざとらしく呆れながら、
カザリンは先代国王の正妃であり、当然アンやアルナを含めた他の王妃候補らとは別格の女性と告げます。
自らが得意としていた謀略で足をすくわれたことに呆然とするアンに対して
これでお前はアルナ王妃より格下であると言い放つカミラ、追撃を忘れないのはさすがです。
アンの悪意が自分に向くようにという計算もあるのかもしれません。
先に王に謁見する自分たちを黙って見送ることしかできないアン。
改めて彼女を正妃としないことを誓いながら王のもとへ向かうカミラ。
そこで彼女が出会った王は果たして。
いよいよ女性同士の熾烈な争いが始まりそうでワクワクしますね。
果たして次に消えるのは誰なのか気になります。

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