ﾋﾞｰｽﾀｰｽﾞ(BEASTARS)17巻146話ﾈﾀﾊﾞﾚと漫画感想!【俺の砂漠にｴﾙﾆｰﾆｮ現象起きた】

2020年1月8日2020年5月11日

BEASTARS17巻（2020年1月8日発売）に掲載の146話。

この記事ではそのネタバレと感想、無料で読む方法も紹介していきます。

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他の話のネタバレはこちら↓
BEASTARS（ビースターズ）143話（17巻）
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BEASTARS（ビースターズ）17巻146話【俺の砂漠にエルニーニョ現象起きた】ネタバレ

メロンの生まれつきの悪党顔はマスクをして目を閉じれば好青年なガゼルにしか見えなくなる。

メロンは味覚を求め続けていました。

密売などの悪事をしてきたメロンは殺した相手の肉を数え切れないほど食らってきました。

しかし、その味はどれもいま食堂で食べているトマトと同じでした。
どれも変わらない砂の味だったのです。

メロンは一度でいいから美味しいと感じたい、それが目的だと内心語ります。

そして大学に以前から入り込みたいと願っていたこと、それが叶った今の状況に目を向けます。

食堂には学生が大勢集まっていました。

ある草食獣と肉食獣が話し合っています。
メロンは大学には大人でも子どもでもなく、肉食に目覚め始めた学生が草食獣の学生を見て食べたそうにしている様子を見ます。

狙われている心配などまったく持たず、明るく接する草食獣。
その草食獣と別れて安堵のため息をつく肉食獣。
裏市で肉の味を知り始めた自分を落ち着かせようとする姿がいじらしく見え、男女の恋愛のようだといいます。

そしてそんな葛藤を全力で生きている若い奴らがうらやましいともいいます。
葛藤の末の食肉は、かけひきの末に得られる性交のようだろうとふたたびうらやみます。

そのときメロンに声をかけるハル。
彼女は食欲がないのかと聞きます。

しばらく呆然とするメロンに、ハルは自己紹介をします。

メロンは非常勤で分からないことだらけ、受講生の顔も名前も覚えられていないと話します。

ハルは始まったばかりだからとフォローします。
歴史の授業は本当は苦手だったけど、メロンの講義は分かりやすかったと褒めるハル。

メロンはそんな無防備なハルの様子を見て、感心します。
適度な肉付き、真っ白な体。
在学中に食われてしまうのではないかとメロンが心配するほどでした。

そう思っていると、雄の肉食獣の友人が借りていたノートをハルに返しにきます。
その視線が肉食獣ならではのものだと見て取るメロン。
しかし、ハルはまったく気づいていない様子でした。
椅子の背もたれによりかかりながら、ノートくらい自分でまとめるようにいうハルは、バランスを崩してそのまま後ろに倒れてしまいます。
心配する肉食獣に、ハルは大丈夫と言って立ち上がろうとしますが、今度はテーブルに頭をぶつけてしまいます。
ようやく席にもどると、今度は体の大きい獣が後ろを通った際に、腕がハルの頭にぶつかります。

気をつけてと文句をいうそれまでのハルを見て、メロンは彼女を自分の命を軽く扱っているように見えるのでした。

メロンの目の前で野菜パスタを食べるハルに、なぜ自分の前に来たのか、変な子だと思うメロン。

ハルはメロンに宿題が白紙だったことをお詫びしたかったと話します。
一晩中考えたけど、結局、肉食と草食の正しい関係なんてないと思ったと。
あるとしたらそれは、パスタと自分との関係と同じ、食べて食べられる関係でしかないというのでした。

そしてそれでいい、だから楽しいし仲良くする意味があるといいます。

そんな考えだと食べられてしまうというメロンに、彼女はどうせ死と隣合わせなら愛情に生きると答えます。

メロンは命が軽いのではなく身軽だと訂正します。

草食獣を食べる欲求はなかったが、殺したいと思ったことはあったことを思い出すメロン。

食堂を出ると雨が降っており、ハルは窓に近づいていきます。

その後ろからだらりと手を伸ばすメロン。

いますぐ死んでしまいそう、誰かに食べられてしまいそうな、か弱い命を見て、その首の味がどんなものかメロンは想像します。

食肉は恋愛のようだという言葉を思い出すメロン。

襟元に指がかけられて疑問に思うハル。