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薔薇王の葬列は歴史上の実話が元ネタ?時代はいつ?史実通りか比較

2022年1月27日

アニメ化もされた漫画、薔薇王の葬列はシェイクスピアの劇作が元ネタだと言われています。

その劇作は歴史上の実話が元ネタとも。

そうなると、薔薇王の葬列の元ネタも実話が元になっているということに。

この記事では

  1. 漫画の元ネタは実話なのか?
  2. 時代はいつなのか?
  3. 史実通りなのか比較

といったあたりを調べてみました。

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目次

薔薇王の葬列の元ネタは実話?歴史や史実通り?

薔薇王の葬列の元ネタはシェイクスピアの劇作「リチャード三世」です。

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メインの元ネタはリチャード三世ですが、「ヘンリー六世」も取り入れられています。

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作者の菅野文さんが公表しています。
この2つを菅野さんの解釈やアレンジで漫画にしたのが薔薇王の葬列です。

では、シェイクスピアのこれらの作品は実話なのか?というと、実話に基づいて人間関係や人物設定などが脚色されたフィクションとなっています。

完全にフィクションというわけでもなく、概ね史実通りの史劇となっています。
つまり、薔薇王の葬列も史実を基にしたフィクション作品という位置づけです。

純粋な歴史もの?独自解釈や設定は多い?

純粋な歴史ものか?という問についての答えは、
「流れとしては史実通りなものの、作者の独自設定が随所に見られるファンタジー少女漫画」
という答えになるかなと思います。

実際に薔薇戦争の内容を読んでみると、漫画と一致する内容がたくさん登場します。

例えば、
・ウォリックがエドワード4世に面目を潰され反旗を翻すシーン
・ラスト、リチャードがスタンリー伯の裏切りによって沼地で戦死するシーン

他にも史実、史劇、漫画を読み比べると、漫画が史実に沿って描かれていることも分かります。

漫画のオリジナルの要素として、リチャードの両性具有があります。
これは史実では当然存在していませんし、シェイクスピアの劇でも設定にはありません。

両性具有の元ネタはプラトンの『饗宴』、「恋について」から取られていると作者の菅野さんは公表しています。

薔薇王の葬列の時代はいつ?具体的な年号は?

薔薇王の葬列は史実にある「薔薇戦争」をモチーフにしています。

薔薇戦争は1455年~1485年に30年間行われた戦争です。
(1487年までという説もあり。)

薔薇王の葬列もこの時代の通りに設定されていると見ることができます。

薔薇戦争の史実をざっくりと簡単に年表にまとめてみた

薔薇戦争の史実を、ざっくりと要点のみ抜き出して簡単な年表にしてみました。

これだけでも薔薇王の葬列の全体的な流れがイメージできるかと思います。

西暦 主な出来事
1455年 薔薇戦争はじまる。(第一次セント・オールバンズの戦い)
1464年 エドワード4世がエリザベス・ウッドヴィルと秘密結婚。
1465年 ヘンリー6世 ロンドン塔に幽閉。
1469年 ウォリック伯派が蜂起。エドワード4世とウォリック伯が和解。
1471年 バーネットの戦い、エドワード4世勝利、ウォリック伯戦死。ヘンリー6世、ロンドン塔で殺害される。
1483年 エドワード4世死去。長男のエドワード5世が王位を継承。グロスター公リチャードが、エドワード5世を廃位し、リチャード3世として即位。バッキンガム公の反乱。
1485年 ボズワースの戦い、リチャード3世戦死、ヘンリー・テューダーがヘンリー7世として即位。ヘンリー7世、戴冠式を挙行。
1486年 ヘンリー7世とエドワード4世の王女エリザベス・オブ・ヨークが結婚。
1487年 薔薇戦争終了。(ストーク・フィールドの戦い)

薔薇王の葬列では1485年のボズワースの戦いで最終回となっています。
リチャードがこの戦いで敗戦し、王位交代となる物語の展開は史実通りですね。

しかし、史実では薔薇戦争自体はまだ続いているという見方があります。

ストークフィールドの戦いでヘンリー7世が勝利し、これをもって薔薇戦争が終わるとする見方です。
この戦いはヘンリー6世だと自称する軍勢との戦争でした。

史実では1485年にはアン・ネヴィルが死去したとあります。
一説に、結核が原因と言われています。

余談ですが、この年は室町幕府の日本で山城国一揆が起きた年でした。

まとめ

漫画「薔薇王の葬列」は概ね史実に沿って物語が描かれています。

これは原案であるリチャード三世自体が史実に沿った史劇だったからです。

薔薇王の葬列を薔薇戦争と比べて読んでみると、史実通りのストーリーが出てくることに感慨深い想いを感じるかもしれないですね。

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